一週間ほども前から喉の奥が痛い。面倒なのでトローチなどで誤魔化しとったが、収まる気配がない。そのうち土日で病院はサボりよる。ついに、ワル医者が泣いて喜ぶ大風邪になりよった。
　酒だけで命をつなぎ、ゴロ寝。大ジジイの経験に照らせば、これは間違いなくエイズコロナ。明けて月曜日、ご老女さまに付き添われてワル病院を訪ねたデス。馴染みのワル医者ですよ。
　「コリャーひどいナ。なんで早う来んの蛇？」「ソリャ早う来たかったですよ。胃痔ワル（意地わる）してシャッターを下ろしとった蛇ないスか」「そんなコター、ドーでもエエ。喉を見せろ…」。イロイロあって、ヨーヤク薬を出しよったデス蛇。
　調べてミット、◎粘液修復 ◎出血抑制 ◎鎮咳 ◎抗ヒスタミン、など陳腐薬のオンパレード。
　グズグズ言いながら、とにかく駄薬-愚薬を一気飲み、とユー奴ですよ。マー、とにかく明日以降に期待してクッタイ。おしまい』