(243) 2024 JAN.01 元旦の歌【雑】
ヤー、気が付いたら元旦蛇ないすか。この佳き日に、いつものバカ書きわデケンですよネェ。ジジイも考えた、とです。ここは、ヤッパ“ルバイヤート”で行くしかネコ(ニャー)な。
おもむろに岩波の“ルバイヤート{オマル・ハイヤーム/小川亮作訳}”を開いたデス蛇。
素晴らしい虚無※の歌が143篇収載されています。
小川先生の第95歌の訳は、
バグダードでも、バルクでも、命はつきる。
酒が甘かろうと、苦かろうと、盃はみちる。
たのしむがいい、おれと君と立ち去ってからも、
月は無限に朔望をかけめぐる!
ルバイヤートには、フィッツジェラルドの英訳本から和訳された神原有明の有名な訳がある。
ナイシャプルとよ、バビロンよ
よしや酌むその杯は甘しとて、はた苦しとて、
絶間あらせず、命の酒はうちしたみ、
命の葉もぞ散りゆかむ一葉一葉に。
この二つを比べると、好みの問題ですが、有明の方に軍配を上げる人が多いのでは…。
そんなことを思いながら、元旦の朝は“八海山”に酔うた、とユーことです。わあったかァ…。
※虚無僧(こむそう): 禅宗の一派の普化宗(ふけしゅう)の僧。尺八を吹き喜捨を請いながら、諸国を行脚修行した有髪の僧。江戸時代、罪を犯した武士は普化宗の僧となれば、刑を免れ保護された。多く小袖に袈裟を掛け、深編笠を被り刀を帯した。古くは、「こもそう(薦僧)」ということが多く、もと坐臥用のこもを腰に巻いていたところからという[NET]。