otaktm9のブログ

傘寿真近の大ジジイの日常

(76) 2023 FEB 18 【養老訓】

  この時期、道を行くと梅がいっぱい。
  東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな(道真)


【養老孟子の養老訓 新潮社】を、何度か読み返した。
 読んで、面白かったことが沢山あった。最初の方からいくつか書き写してみた。
① 健康法を信じない。
 「硬さの違う地面を歩いたことがあるか」と私はよく人に聞いてみます。都会の人に限らず、多くの日本人が同じ固さの平らな道しか、普段は歩いていないでしょう。田んぼに行ってごらんなさい。田んぼの中と、あぜ道と、草の生えているところと、裸の土地と、霜柱と、全部違う。それをアスファルトで舗装して、全国均一にしている。この世界はそんな風に感覚を消してしまっている。
②「仕事は自分のため」ではない
 「何でもあり」に限らず、時代によって言葉の意味が変わってしまうということはあります。柳沢大臣(当時)が女性のことを「生む機械」と言ったことが大問題になりました。この失言問題では、多くのメディアが「日本の古い世代に典型的な考え方」と切って捨てていました。しかし、あの発言は本当に古い世代の考え方でしょうか。
 私は、むしろあの発言を「古い世代の考え方」と見てしまうことが、今の人の典型的な勘違いではないかと思ったのです。
③ 仕事は「預かりもの」
 天皇陛下の仕事は「預かりもの」の代表例です。あんなに大変な仕事はありません。自分で選ぶこともできなければ、抜けることもできません。オフもありません。「今週末は天皇を休業します」とはいかないのです。ですから、脱線になりますが、皇室典範改正の議論についていえば、私は他人の家庭に口を挟むのは趣味が悪いと思っています。
 天皇家のことは本来天皇家で決めればいい、というのが前提ではないかと思います。
 以下、私自身が、普段言ったり書いたりしているのと同様な意見が多く出てくるが、ここまで。』

×

非ログインユーザーとして返信する